ブログ - 20110513のエントリ
上の写真のような一枚無垢板、いいですね。
しかし、一枚無垢板には割れや反りのリスクがともないます(木が動くと表現しま
す)、割れなどは写真のような蝶型の千切り(チギリ)を入れればそれも良い表情
になりますね。
一枚無垢板以外は、当然すべてなんらかの方法によって板状にしてある事にな
ります。(集成材、合板材、ランバーコア材等)
そこで、今回は、天板等に使用する木の継ぎ手(木と木をひっつける方法)の話
をさせていただきます。
継ぎ手には色々な方法があります、本実継ぎ(ほんざねつぎ)、雇い実継ぎ
(やといざねつぎ)、相(あい)じゃくり継ぎ等々(写真は本実継ぎです床などで使
用します)ですが、ここでは、代表的な2つの方法をご紹介させていただきます。
一つ目は、普通に言うところの集成材です。
この材料は、木材の節や割れ等を除いた部分を小さくカットして集めた物です。
継ぎ手は、鉛筆で書いたように「ギザギザ」に加工して突き刺してあります。
(長手方向だけです)フィンガー継ぎ手と言います。
小さなカット材を集めてあるので、あまり動く事がありません。
二つ目は、突き付け継ぎこの加工法は横矧ぎ継ぎ(よこはぎつぎ)とか芋矧ぎ継
ぎ(いもはぎつぎ)と呼ばれます。
名前は面倒くさいですが、実に一般的です。
この加工法は、写真のマジックで(マジックって商品名ですよね、?の)
書いてあるように年輪を「テレコ、テレコ」に矧ぎ合わせるのです。
これによって、多少の反りが出ても「なんとなく、まっすぐ」に見えるのです。
ご自宅にこのようなテーブルがあれば「よーく」見てください、
そうなっているはずです。
木目が選べますし、一枚板に見えない事もない板です。
「集成材は、集成材です。」
しかし、良い材料の場所を選びますから大体どこで購入せれても、集成材の
3倍くらいの価格がすると思います。(厚みや木目によってはそれ以上の場合も)
一枚無垢板なら「うん十万」と言うのもざらですよね。
解るような気がします、稀少ですから。
その他にも、わざとメチ棒を見せるために雇い実継ぎ等にされる方もおられます。
代表的な二つの継ぎ手をご紹介いたしました。
ちなみに。
この板は。
この椅子に使用いたしました。
この椅子、高いんですよね。
仕方がないのです、鉄は一つ一つ手曲げで、
木は彫りこんで現物合わせですから。
ボヤいても仕方がないですね。
「頑張ります。」
またまた、長々とありがとうございました。