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制作事例

ブログ - 20110510のエントリ

防錆の話

カテゴリ : 
制作日誌
執筆 : 
kodama 2011-5-10 17:25

防錆の話を少し。

「真っ赤かにさびちゃった。」の赤茶色をしたさびは、全部ではありませんが、

大体、物質名「酸化鉄(Ⅲ)」 化学式Fe2O3 と言う物です。

赤く染まった鉄もそれはそれで、いい感じではあります。

しかし、この錆はどこまでも浸食を進め、鉄を「バラバラ」にしてしまいます。

これも、自然の摂理でそうならないと困るのではありますが、

お家の中にある鉄が全部「バラバラ」になるとさらに困ります。

そこで、防錆加工例をいくつか紹介させて頂きます。

 

蜜蝋(みつろう、ミツロウ)仕上げ

蜜蝋は、ミツバチさんが「せっせ、せっせ」と蜜を運んだ時に、蜂の巣に残る

副産物ですから、完全にオーガニックで無害です。

加工法は、長くなるのでまたにして。

蜜蝋で仕上げると、なかなか良い光沢が出て、美しく仕上がります。

当然、蝋で覆いかぶすので酸化を止め錆びにくいです。

しかし、欠点もあります、蝋を塗っているため熱に弱いのです。

よく日の当たる場所や、ストーブ、暖炉の近く、また、電球などで高温になる所

(40度くらいで軟化し始め70度くらいで溶けてしまいます)では使用できません。

それ以外の屋内ではいい感じなのでおすすめです。屋外は無理です。

 

黒錆(くろさび、クロサビ)仕上げ

黒錆仕上げとは、赤錆を黒錆に転換させる加工です。

黒錆は「酸化鉄(Ⅱ,Ⅲ)」 化学式Fe3O4 と呼ばれるもので、赤錆と違い一度

転換するとそれ以上酸化をしません。ですから、浸食をして「バラバラ」に

なったりしないのです。

黒く見えるのは、お茶や柿渋に入っている「タンニン」ですから無害です。

しかし、転換材がF☆☆☆☆になっているので、完全に無害かどうか?

錆が促進をしないので、屋外でも使用できます。

 

クリアーラッカー塗装

鉄の表面の黒皮(鉄を高熱で加工した時出来る皮膜です)を磨き取って、

錆びないよう塗装した物です。

塗料には大体F☆☆☆☆と書かれています、ホルムアルデヒドが出ていると

言うことです、しかし、フォースターであれば人体には影響がないとされています。

これが有害なら、塗料、ボンドから何やら、何も使えませんものね。

だが、「有害」です。

「矛盾」してます?

仕方がないのです、他にないですから。

ちなみに、鉄の塗装加工は屋外では特に風雨、紫外線等にさらされ塗料の

劣化が進みます、すなわち定期的な塗り直しが必要と言うことです。

 

ステンレスは、錆びにくいので防錆加工は致しません。

 

防錆には、この他にも色々ありますが(ウレタン、コールテン鋼を使うとか)、

代表的な物を紹介させていただきました。

長々と読んで頂きありがとうございました。

 

 

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