ブログ - 制作日誌カテゴリのエントリ
抜けるような青空、広島は雲一つない天気になりました。
その日差しの下、麦わらかぶって田んぼの中で測量です。
田んぼの水はけがどうも悪いと言うことで、高さを見る事になりました。
水の入る所と出る所は、42mm差で入る所が高い「これはよし。」
しかし、依頼主さんが言われるように水が入る所付近と出る所付近が78mm差で
逆勾配、「なるほど、困られていたはずです。」
「鉄看板の材料待ちだし、田植えの前にやらないと。」
と言うことで明日、急遽バックホーをレンタルして土移動です。
レンタルするバックホーはコンマ15(バケット容量0.14)と呼ばれる重機です。
専門の方はお分かりでしょう。
そうです、ここまでのバックホーなら「4tダンプカー」に乗せる事が出来るのです。
怪我をしないよう「ご安全に。」です。
制作途中の整理台です。
今日、気さくなデザイナーさんとお知り合いになりました。
センスの良さそうな、男前の方でした。
どこまで、書き込んでもよいのかわからないので、この件は今日はここまで。
A3のコピー用紙が入ります。
前から入れて横から取り出せます。
当然ですね、横がないのですから。
丸棒で制作しているので引っかかる事もありません。
サイズはご相談により変更可能です。
座を6mm鉄板からくり抜いたペーパーウエイトです。
防錆加工は、左から蜜蝋仕上げ、クリヤーラッカー塗装、黒錆仕上げです。
鉄座は、ガス切断目を残す事によって手作り感を出しています。
「手作り」なんですけどね。
ちなみに、これは黒錆仕上げです。
重さは、185gくらいです、水だと185ccくらいです。
当たり前ですね。
これは、N様よりご依頼を受け制作をいたした物ですが、N様のご好意により
価格を提示させて頂いております。
左の制作事例・小物からご確認ください。
今日、作業場の近所のおばさんが「庭にさくらんぼがなっとるけー、取って食べんさい。」と、庭に行くと真っ赤に実ったまーるいさくらんぼが。
おいしく頂きました、ありがとうございました。
鉄の看板のご依頼をいただきました。
ハンマーで十分叩いて。
一筆書きのように巻いて行きます。
外で使用するので、黒錆仕上げの予定です。
防錆加工は、2011年5月10日の「防錆の話」をご覧ください。
上の写真のような一枚無垢板、いいですね。
しかし、一枚無垢板には割れや反りのリスクがともないます(木が動くと表現しま
す)、割れなどは写真のような蝶型の千切り(チギリ)を入れればそれも良い表情
になりますね。
一枚無垢板以外は、当然すべてなんらかの方法によって板状にしてある事にな
ります。(集成材、合板材、ランバーコア材等)
そこで、今回は、天板等に使用する木の継ぎ手(木と木をひっつける方法)の話
をさせていただきます。
継ぎ手には色々な方法があります、本実継ぎ(ほんざねつぎ)、雇い実継ぎ
(やといざねつぎ)、相(あい)じゃくり継ぎ等々(写真は本実継ぎです床などで使
用します)ですが、ここでは、代表的な2つの方法をご紹介させていただきます。
一つ目は、普通に言うところの集成材です。
この材料は、木材の節や割れ等を除いた部分を小さくカットして集めた物です。
継ぎ手は、鉛筆で書いたように「ギザギザ」に加工して突き刺してあります。
(長手方向だけです)フィンガー継ぎ手と言います。
小さなカット材を集めてあるので、あまり動く事がありません。
二つ目は、突き付け継ぎこの加工法は横矧ぎ継ぎ(よこはぎつぎ)とか芋矧ぎ継
ぎ(いもはぎつぎ)と呼ばれます。
名前は面倒くさいですが、実に一般的です。
この加工法は、写真のマジックで(マジックって商品名ですよね、?の)
書いてあるように年輪を「テレコ、テレコ」に矧ぎ合わせるのです。
これによって、多少の反りが出ても「なんとなく、まっすぐ」に見えるのです。
ご自宅にこのようなテーブルがあれば「よーく」見てください、
そうなっているはずです。
木目が選べますし、一枚板に見えない事もない板です。
「集成材は、集成材です。」
しかし、良い材料の場所を選びますから大体どこで購入せれても、集成材の
3倍くらいの価格がすると思います。(厚みや木目によってはそれ以上の場合も)
一枚無垢板なら「うん十万」と言うのもざらですよね。
解るような気がします、稀少ですから。
その他にも、わざとメチ棒を見せるために雇い実継ぎ等にされる方もおられます。
代表的な二つの継ぎ手をご紹介いたしました。
ちなみに。
この板は。
この椅子に使用いたしました。
この椅子、高いんですよね。
仕方がないのです、鉄は一つ一つ手曲げで、
木は彫りこんで現物合わせですから。
ボヤいても仕方がないですね。
「頑張ります。」
またまた、長々とありがとうございました。
今回は、この極短ねじり脚を使ってパソコン液晶モニター台の制作です。
私は、仕事柄A3図面を読む事が多いのですが。
「くそー、このキーボード邪魔になるのー。図面に書き込み出来んじゃないけー。」
と思うことが度々ありました。
「ニ〇リ行って買ってこようかな。きっと安いし。」とも思いましたが。
(ニ〇リにあるのかどうだか)
いつも目の前にあるし、「ピシャッ」と入る物が欲しいと思い制作いたしました。
T様のデスクにちょっと置かせていただきました。
極短ねじり脚はここに使いました。
「ワンポイント」になたっでしょ。左右あるから「ツーポイント」ですか。
奥まで入れれば、もういいですね。
これで、「イライラ」することなく図面が読めます。
念願がかないました。
この商品の仕様につきましては、左の制作事例・小物からご覧下さい。
葉っぱペーパーウエイト各種完成いたしました。
「春夏秋冬」そろえてみました。
鏡や写真立等取り付ける予定ですがまずは「ペーパーウエイト」から。
葉っぱ4種類、仕上げ方法3種類で計12種類からお選びいただけます。
双葉は虫食いとそうでない物がありますから、正確には15種類ですね。
詳しくは、制作事例・小物からご覧ください。
防錆の話を少し。
「真っ赤かにさびちゃった。」の赤茶色をしたさびは、全部ではありませんが、
大体、物質名「酸化鉄(Ⅲ)」 化学式Fe2O3 と言う物です。
赤く染まった鉄もそれはそれで、いい感じではあります。
しかし、この錆はどこまでも浸食を進め、鉄を「バラバラ」にしてしまいます。
これも、自然の摂理でそうならないと困るのではありますが、
お家の中にある鉄が全部「バラバラ」になるとさらに困ります。
そこで、防錆加工例をいくつか紹介させて頂きます。
蜜蝋(みつろう、ミツロウ)仕上げ
蜜蝋は、ミツバチさんが「せっせ、せっせ」と蜜を運んだ時に、蜂の巣に残る
副産物ですから、完全にオーガニックで無害です。
加工法は、長くなるのでまたにして。
蜜蝋で仕上げると、なかなか良い光沢が出て、美しく仕上がります。
当然、蝋で覆いかぶすので酸化を止め錆びにくいです。
しかし、欠点もあります、蝋を塗っているため熱に弱いのです。
よく日の当たる場所や、ストーブ、暖炉の近く、また、電球などで高温になる所
(40度くらいで軟化し始め70度くらいで溶けてしまいます)では使用できません。
それ以外の屋内ではいい感じなのでおすすめです。屋外は無理です。
黒錆(くろさび、クロサビ)仕上げ
黒錆仕上げとは、赤錆を黒錆に転換させる加工です。
黒錆は「酸化鉄(Ⅱ,Ⅲ)」 化学式Fe3O4 と呼ばれるもので、赤錆と違い一度
転換するとそれ以上酸化をしません。ですから、浸食をして「バラバラ」に
なったりしないのです。
黒く見えるのは、お茶や柿渋に入っている「タンニン」ですから無害です。
しかし、転換材がF☆☆☆☆になっているので、完全に無害かどうか?
錆が促進をしないので、屋外でも使用できます。
クリアーラッカー塗装
鉄の表面の黒皮(鉄を高熱で加工した時出来る皮膜です)を磨き取って、
錆びないよう塗装した物です。
塗料には大体F☆☆☆☆と書かれています、ホルムアルデヒドが出ていると
言うことです、しかし、フォースターであれば人体には影響がないとされています。
これが有害なら、塗料、ボンドから何やら、何も使えませんものね。
だが、「有害」です。
「矛盾」してます?
仕方がないのです、他にないですから。
ちなみに、鉄の塗装加工は屋外では特に風雨、紫外線等にさらされ塗料の
劣化が進みます、すなわち定期的な塗り直しが必要と言うことです。
ステンレスは、錆びにくいので防錆加工は致しません。
防錆には、この他にも色々ありますが(ウレタン、コールテン鋼を使うとか)、
代表的な物を紹介させていただきました。
長々と読んで頂きありがとうございました。
T様、長らくお待たせいたしまして申し訳ございません。
ついに、ITデスク完成いたしました。
脚には柔らかい木目の飫肥杉を組み込んであります。
こんな事が出来るのも鉄ムレームの特権です。
末長くご愛用頂ければと存じます。
T様のご好意で、価格を載せることが出来ました。
左の、制作事例・テーブル・デスクからどうぞ。
(ITデスク、ITデスク 2 と2種類似たような物があります、お間違えなく。)